岩谷科学技術研究助成

2020-12-06 オフ 投稿者: SHANY™
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2020年度の岩谷科学技術研究助成から、選考委員会において厳正な審査を行った後、理事会の承認を経て、李研究室の下記の研究課題が採択されました。贈呈式は2021年03月08日(月)15:30から東京都港区芝公園の東京プリンスホテルで開催されます。学術研究に励み、良い成果を出せるように精一杯頑張りたいと思います。


・研究課題名:日射遮蔽ルーバーを用いた高効率太陽熱システムの開発
・研究代表者:李時桓
・研究期間:令和03年04月01日~令和04年03月31日


公益財団法人 岩谷直治記念財団 | http://www.iwatani-foundation.or.jp


2020年度岩谷科学技術研究助成


本研究は、延床面積当たりの屋根面積が少ない中高層建物(集合住宅、オフィスなど)に適用可能な「日射遮蔽ルーバーを活用したエアフロー太陽熱システム」を開発することを目的とする。


2015年、政府は温室効果ガスの排出量を2030年までに2013年比で26%削減1[1] 環境省:地球温暖化対策計画、2015. する目標を発表した。それに従って再生可能エネルギーの利用への関心が高まっており、その中でも豊富な量、高い効率、維持管理の容易性などから太陽熱の利用が増加している。しかし、建築での太陽熱システムは屋根面にパネルを設置し、熱媒による室内暖房や給湯に利用するのがほとんどである。そのため、集合住宅やオフィスなど延床面積当たりの屋根面積が少ない中高層建物の場合は、屋根面に設置した集熱器だけで室内の熱需要を賄うのが不可能である。


本研究で開発する「日射遮蔽ルーバーを活用したエアフロー太陽熱システム」とは建物の立面に設置することを基本とし、太陽光パネルと一体化された日射遮蔽部材の内部に空気が流れるように製作して昼間に日射があたる面との熱交換を行い、温めた空気を室内暖房又は給湯に利用する新たなシステムである。冬期には室内空気を循環しながら日射熱で空気を温めて暖房負荷を低減し、もしくは外気温度を上昇させて室内に導入することで換気負荷を低減する。夏期にはシステム内部に外気を自然流入・流出させることで、システムの過大な温度上昇を抑制して変換効率を維持させる。


代表研究者は研究期間の中、太陽光発電システムに関する実態調査を行い、開発システムの効果検証のための試作模型を設計・製作する。その後、実測による熱回収効果の検討、数値解析による熱流体シミュレーション、年間負荷削減量の定量的な検討を行う予定である。続けて、開発システムの適用可能性を検討し、創エネ技術の向上、エネルギーの高効率化を図り、都市空間でのnZEB(年間のエネルギー消費量が正味でゼロになる建築物2[2] 環境省:ZEB PORTAL)化に貢献することを目指す。


[1] 環境省:地球温暖化対策計画、https://www.env.go.jp/earth/ondanka/keikaku/taisaku.html、2015.
[2] 環境省:ZEB PORTAL, http://www.env.go.jp/earth/zeb/index.html


Written by Sihwan Lee
[Assistant Professor, Shinshu University]

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