人体移動からの室間漏気量

2020-11-23 オフ 投稿者: SHANY™
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2020年4月に全面施行となった健康増進法の改正案により、多数の人が利用する様々な施設が原則屋内禁煙となり、受動喫煙を防止する取り組みが強まった。また、現在話題となっている新型コロナウイルス(COVID-19)は、5 μm未満の飛沫核(ここで、飛沫から水分が蒸発したものを飛沫核と呼ぶ)が数時間空気中を漂い続け1[1] World Health Organization : Infection prevention and control of epidemic and pandemic prone acute respiratory infections in health care: WHO Guidelines, p.1-133, 2014.、その粒子を吸い込むことで感染が起きる飛沫核感染2[2] Y. H Chao, M. P. Wan, L. Morawska, G. R. Johnson, Z. D. Ristovski, M. Hargreaves, K. Mengersen, S. Corbett, Y. Li, X. Xie, D. Katoshevski : Characterization of expiration air jets and droplet size distributions immediately at the mouth opening, Journal of Aerosol Science, Vol. 40(2), p.122-133, 2009.という感染ルート(マイクロ飛沫感染)が危険視されている。


受動喫煙やマイクロ飛沫感染など、空気環境の悪化が人体に悪影響を及ぼす問題が多く存在し、喫煙室、トイレ、病室などの汚染物質発生を伴う空間では、汚染物質の漏洩による隣室の空気環境への影響が懸念される。この問題を解決するために第3種換気方式により、室圧を負圧に維持する換気計画が一般的に施されている3[3] 個性労働省労働基準局:職場における喫煙対策のためのガイドライン,厚生労働省基発(代)09001号,2003.が、在室者の居室間移動の際、人体の後流による空気流動が汚染物質の漏洩4[4] 李時桓,奥野詩子,倉渕隆,朴炳龍:ドア開閉及び人体移動が室間換気量に及ぼす影響に関する研究(その1)ドア開き及び人体移動の速度と向きによる室間換気量の数値的検討,日本建築学会大会学術講演梗概集,41336,2014.につながると考えられる。


そこで本研究では、人間の居室間の移動時における隣室への汚染物質漏洩の影響を想定したドア周辺の気流特性の把握および、移動物体の形状の違いによる気流特性や室間漏気量への影響と関係性についての明確化する。


検討領域

CFD解析

煙発生実験

PIV実験


[1] World Health Organization : Infection prevention and control of epidemic and pandemic prone acute respiratory infections in health care: WHO Guidelines, p.1-133, 2014.
[2] Y. H Chao, M. P. Wan, L. Morawska, G. R. Johnson, Z. D. Ristovski, M. Hargreaves, K. Mengersen, S. Corbett, Y. Li, X. Xie, D. Katoshevski : Characterization of expiration air jets and droplet size distributions immediately at the mouth opening, Journal of Aerosol Science, Vol. 40(2), p.122-133, 2009.
[3] 個性労働省労働基準局:職場における喫煙対策のためのガイドライン,厚生労働省基発(代)09001号,2003.
[4] 李時桓,奥野詩子,倉渕隆,朴炳龍:ドア開閉及び人体移動が室間換気量に及ぼす影響に関する研究(その1)ドア開き及び人体移動の速度と向きによる室間換気量の数値的検討,日本建築学会大会学術講演梗概集,41336,2014.


以上の研究についてもっと詳細な情報が必要な方は下記の論文を確認するか、それとも李研究室にお問い合わせください。


Evaluation of air exchange rate by influence of human movement wake
Motoki Kondo, and Sihwan Lee
Indoor Air 2020, Paper ID-ABS-0530, 2020.11.


Written by Motoki Kondo, and Sihwan Lee
[BSRG™, Shinshu University]

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