人体周りの熱伝達特性
2020-11-22住宅において放射式暖房方式として床暖房、対流式暖房としてエアコン暖房が広く普及している。しかし両者における体感上の快適性は大きく異なり、その一因として総合熱伝達率の違いがあると考えられる。そこで、本研究ではサーマルマネキンを用いて総合熱伝達率を測定する方法を実験に基づき確立した上で床暖房、エアコン暖房を行う実住宅の居室を対象とした実測を行い、それぞれの暖房方式の特性を明らかにする事を目的とする。具体的には、まず作用温度が既知となる純粋な自然対流場としての無風環境、強制対流場としての一様気流環境で総合熱伝達率を求め、温度や風速による総合熱伝達率の変化を明らかにし、類似した条件の既往実験結果と比較する。その後、作用温度の推定が必要となる環境での総合熱伝達率の算出法を確立し、実住宅において床暖房、エアコン暖房条件下における総合熱伝達率の算出を試みた。
マネキン実験
マネキン実験
被験者実験
CFD 解析
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人体周りの熱伝達特性に関する研究(その1)サーマルマネキンを用いた暖房室内人体表面の総合熱伝達率に関する実験的研究
梶拓央,倉渕隆,大平昇,李時桓,山口さとみ,阿部加奈子
日本建築学会大会学術講演梗概集,D-2,pp.41-42,2013.08.
人体周りの熱伝達特性に関する研究(その2)数値サーマルマネキンを用いた人体表面の熱伝達特性予測に関する研究
阿部加奈子,倉渕隆,大平昇,李時桓,山口さとみ,梶拓央
日本建築学会大会学術講演梗概集,D-2,pp.43-44,2013.08.
Written by Sihwan Lee
[Associate Professor, Nagoya University]