| EXPERIMENTAL FACILITIES |
| 01 | 人口環境試験室(Climatic Chamber) |




人口環境試験室(Climatic Chamber)は、温度、湿度、気流、空気質といった室内環境の4要素を外部の気象条件から独立して高精度かつ広範囲(0°C~40°C、3%~70%RH)に制御・再現できる高精度な物理実験空間である。本試験室の最大の特徴は、一般的な空調(混合制御)とは異なり、① 潜熱(湿度)と② 顕熱(温度)を独立して処理する先進的なデシカント空調システム(Desiccant DOAS: Desiccant Dedicated Outdoor Air System)を採用している点である。
李研究室で本試験室は、「シミュレーションの妥当性検証(Validation)」および「人間を中心とした環境応答評価」を行うための中核的な実験プラットフォームとして位置づけている。
▸環境試験室(32.4 m³)
└ Dimensions: 3.6m x 3.6m x 2.5m
└ Control Range: 温度 0°C~40°C、相対湿度 3%~70%
▸AD-1: 外気処理デシカント空調機(Desiccant DOAS)
└ Processing Airflow: 400 CMH
▸AC-1: 室内循環空調機(Main Recirculating AHU)
└ Recirculating Airflow: 5,500 CMH
└ Functions: 冷却(10.24 kW)、加熱(10 kWヒーター)、加湿(10 kg/h)
▸REF-1: 熱源(Heat / Cold Source)
└ Type: 空冷ブラインチラー(7.5 HP)
└ Brine Temperature: -5°C
李研究室では、本試験室を利用し、CFD解析(ANSYS Fluent, STAR CCM+, OpenFOAM, FlowDesignerなど)やBES(EnergyPlus, TRNSYSなど)で予測した室内環境(温度・気流・濃度分布)を物理的に再現している。また、PIV、サーモグラフィ、多点アネモ、パーティクルカウンターなどの計測機器群を用いて高密度に実測することでシミュレーションモデルの妥当性検証(Validation)も行っている。さらに、この高精度に制御された温熱環境下で、被験者に対するVR環境の再現、脳波計を用いた実験などを行うことで、環境が人間の認知・心理・行動に与える影響を客観的な生理指標に基づき解明するためのプラットフォームとしても活用している。
Website: https://www.tte-net.com
| MEASUREMENT DEVICES |
| 01 | PIV(Particle Image Velocimetry)コンポーネント |




PIV(Particle Image Velocimetry、粒子画像流速測定法)は、流体中の速度ベクトル場を非接触・高精度に計測する可視化技術である。対象流体にトレーサ粒子(シード粒子)を添加し、レーザー光を照射することで発生する散乱光を高速度カメラで撮影する方法で実測し、取得された連続2枚の粒子画像を用いて、粒子の移動量を相関解析することで、2次元平面内の速度および方向を算出する。この手法は、乱流構造の解析、吹出口近傍の速度分布、自然換気における気流の出入りの評価などに有効であり、建築環境工学や室内空気力学の分野で広く利用されている。
李研究室では、複雑な室内気流の非定常な挙動や乱流構造を定量的に把握するため、以下のPIV計測システムを構築している。
▸CWレーザー光源(型式:CW535-5WMN)
▸ハイスピードカメラ(型式:AX100-8GBNCR)
▸プログラマブルタイミングユニット(型式:PTU-XBAHSR)
▸シード光学装置(型式:LLS-5NR)
▸ラスキン式粒子発生器(型式:S05223222NNR)
▸PIV用アクセサリー
▸専用解析ソフトウェア:LaVision社製 DaVis 11
└ 2D-PIVモジュール(型式:1105011-S)
実測では、プログラマブルタイミングユニット(PTU-XBAHSR)による精密な同期制御のもと、CWレーザー光源とハイスピードカメラを用い、ラスキン式粒子発生器で生成した微細なトレーサ粒子の挙動を高時間・高空間分解能で撮影する。取得された画像データは、専用解析ソフトウェア(LaVision DaVis 11)を用いて相関解析され、CFD(数値流体力学)解析の妥当性検証(Validation)のための高精度な実測データ取得や、室内気流の定量的可視化に活用している。例えば、自然換気開口部における風速場の時空間分布、送風機を用いた強制気流の非定常な挙動、室内局所換気効率の評価などが主な研究対象である。
Website: https://www.kanomax.co.jp
Website: https://www.lavision.de
| 02 | 赤外線サーモグラフィカメラ [FLIR T865, T630sc] |




赤外線サーモグラフィカメラ(Thermography Camera)は、物体表面から放射される赤外線(波長:7.5~14.0 µm)を非接触で検出・画像化し、対象物の表面温度分布を高精度で可視化する計測機器である。熱的な異常の診断や熱環境の定量評価に不可欠なツールであり、建築分野においては、① 外皮の熱的弱点(熱橋)の検出、② 室内外温度差を利用した断熱性能の評価、③ 非接触での熱貫流率(U値)の簡易推定、④ 平均放射温度(MRT)の測定、⑤ 自然換気・機械換気時の表面温度挙動のモニタリング等、幅広い応用が可能である。
李研究室では、熱画像解析における高解像度(640×480 ピクセル)かつ高感度(NETD < 50 mK)な計測要求に対応するため、以下の高性能機器を保有している。
▸FLIR T865(解像度:640×480 ピクセル)× 1台
└ 使用レンズ:14°望遠レンズ(T199588)、42°広角レンズ(T199590)
▸FLIR T630sc(解像度:640×480 ピクセル)× 1台
└ 使用レンズ:45°広角レンズ(T197915)
本機器を用い、建築外皮の熱的性能や室内熱環境の定量的評価に関する実験および現地調査研究を行っている。例えば、熱橋(Thermal bridge)部の高精細な熱画像解析、放射空調システム稼働時における表面温度分布の非定常な時系列モニタリング、室内空間の平均放射温度(MRT)の算出などが主な研究対象である。また、取得された高解像度の表面温度データは、CFD(数値流体力学)解析における放射伝熱モデルの妥当性検証(Validation)にも活用している。
Website: https://www.flir.jp
| 03 | マルチガスモニター、マルチポイントサンプラー&ドーザ [INNOVA 1312, 1303] |




マルチガスモニター(Photoacoustic Multi-gas Monitor)は、検出対象ガスが吸収する特定波長の赤外線をパルス照射し、その吸収によって生じる微小な音響信号(音響波)を高感度マイクロフォンで検出する光音響分光法(PAS: Photoacoustic Spectroscopy)を原理としており、ppbオーダーの精度で多種ガスの濃度を同時に連続測定可能なものである。検出対象ガスとしては、二酸化炭素(CO₂)、メタン(CH₄)、亜酸化窒素(N₂O)、ホルムアルデヒド(HCHO)や他のVOC(揮発性有機化合物)などがあり、建築環境における換気性能評価、VOC排出量測定、空気清浄機能の定量評価、温室効果ガスの濃度追跡など、幅広い用途に応用可能である。
マルチポイントサンプラー&ドーザ(Multipoint Sampler and Doser)は、最大12地点までの測定ガスを順次切り替えて1台のモニターで多点測定を可能にするサンプラーである。また、ターゲットガスの注入(dosing)も制御可能であり、濃度制御法によるトレーサガス実験にも対応している。これにより、部屋内の濃度分布評価、経時的濃度変化の追跡、ゾーン換気効率の比較など、空間的な空気流通の可視化・定量評価が可能である。
李研究室では、室内空気質(IAQ)および換気性能の高精度な時空間評価のため、以下の機器を保有している。
▸マルチガスモニター(型式:INNOVA 1312)
▸マルチポイントサンプラー&ドーザ(型式:INNOVA 1303)
本機器を用い、室内換気量の定量評価において、① 濃度減衰法(decay method)、② 一定濃度法(constant injection method)、③ 定常濃度法(steady-state method)の3手法を実験対象に応じて使い分け、高精度な計測を実施している。これにより得られる高精度な多点濃度データは、空気齢(Age of Air)の算出やゾーン別換気効率の評価、CFD(数値流体力学)解析における汚染物質拡散モデルの妥当性検証(Validation)などに活用している。特に、自然換気/機械換気の最適設計、感染症対策のための汚染物質挙動の検証、実建物における空気質改善提案などに不可欠な計測となっている。
Website: https://www.advancedenergy.com
| 04 | マスフローコントローラー&制御ユニット [N100, CU-2130] |




マスフローコントローラー(Mass Flow Controller, MFC)は、流体中の質量流量を高精度で制御・測定する機器であり、トレーサーガスの注入流量制御や風量、換気量測定に広く使用される。MFCは、流体の密度変化に影響されず、流量を質量ベースで測定するため、特に変動する圧力や温度下での精度が高いという特長を持つ。換気性能の評価において、トレーサーガスを用いた定量的な流入・流出量の測定が可能であり、特に空気循環の効率評価や換気性能改善において不可欠なツールである。
N100シリーズは、質量流量制御の範囲が10 SCCM(Standard Cubic Centimeters per Minute)から1,000 SLM(Standard Liters per Minute)までのワイドレンジを持ち、トレーサーガスの流量制御において高精度なパフォーマンスを発揮する。特に、デジタル・アナログ、 DeviceNet™、CC-Link®、PROFIBUS™、EtherCAT®など、多様な通信インターフェースを選択可能であり、産業用計測機器としての汎用性が高い。
CU-2130は、N100シリーズのマスフローコントローラーを制御する専用のカスタムユニットであり、MFCの設定、校正、および流量データの収集・解析を一元的に管理する役割を果たす。これにより、複数のマスフローコントローラーを同時に制御し、換気システムや実験装置内での複数地点での風量測定が可能となる。特に、データの保存・出力機能も備えており、データロギングやリアルタイム監視機能が要求される実験や産業アプリケーションで活用される。
李研究室では、トレーサーガス実験における精密なガス流量(注入量)制御を目的として、以下の機器を保有している。
▸マスフローコントローラー(型式:N100)
▸カスタムユニット(型式:CU-2130)
本機器は、マルチガスモニターと組み合わせて使用され、トレーサーガス実験における「入力側(ガスの精密注入)」の役割を担う。例えば、① 濃度減衰法(decay method)におけるトレーサーガスの初期投入、② 定常濃度法(steady-state method)における汚染物質の定常的な発生源(発生量既知)の模擬、③ 一定濃度法(constant injection method)におけるフィードバック制御されたガス注入など、各種手法の前提条件となる高精度な流量制御が可能である。これにより、換気回数(ACH)、空気齢(Age of Air)、汚染物質除去効率といった各種換気性能指標の算出精度を担保し、送風機等の風量測定や局所換気性能の評価における必須の計測・制御機器となっている。
Website: https://www.horiba.com
| 05 | 高精度精密膜流量計&体積管ユニット [SF-2U, VP-3U] |




高精度精密膜流量計(High Precision Film Flow Meter)は、ガラス体積管と石鹸膜ディテクタ(Soap Film Detector)を組み合わせ、流体(特にガス)の流量を極めて高精度に測定する装置である。測定は、ガラス体積管内の既知の体積を石鹸膜が移動する時間を計測し、環境条件(大気圧、気温)で補正することでガスの体積流量を算出する。この方法は、特に微小な流量を高精度に測定することに優れており、精密なガス流量測定や他の流量計の校正(Calibration)に広く利用されている。
李研究室では、実験で使用する各種流量計の精度検証と校正や、微小流量の精密測定などを目的とし、以下の機器を保有している。
▸SF-2U(大気圧内蔵タイプ)× 2台
▸VP-3U(流量測定範囲:20~1,000 mL/min)× 2台
▸VP-4U(流量測定範囲:0.2~10 L/min)× 2台
本機器の主な役割は、トレーサーガス実験等で使用する流量計の「基準器」として機能し、実験全体の測定精度を担保することである。例えば、マスフローコントローラー(MFC)や、浮き子式流量計(ロタメーター)などについて、その表示流量(設定流量)と実流量との誤差を定期的に本装置で測定・検証し、必要に応じて校正係数を作成する。また、MFCの制御範囲を下回るような、部材や配管系からの微小な漏気量(リーク量)を直接測定・定量化する際にも活用され、実験システムの信頼性構築に不可欠な機器となっている。
Website: https://www.horiba.com
| 06 | 微差圧計 [NAGANO KEIKI GC62] |




微差圧計(High Accuracy Difference Pressure Gauge)は、2点間のごくわずかな圧力差を高精度に測定する装置であり、空気やガスの流れ(気流)を評価する際に不可欠な計測器である。デジタル式の微差圧計は、高い分解能と再現性に加え、信号出力の安定性に優れており、データロガーや制御システムと容易に連携でき、圧力の時間的な変動を連続的にモニタリングすることが可能である。
李研究室では、建築空間内外や室間の圧力分布、およびその時間変動を**「多点同時」に高精度で実測するため、以下の微差圧計を保有している。
▸GC62-211-30P21(Range:±50 Pa、Analog Out:4-20 mA DC)× 14台
▸GC62-211-30P28(Range:±50 Pa、Analog Out:1-5 V DC)× 4台
▸GC62-211-30P21(Range:±100 Pa、Analog Out:4-20 mA DC)× 4台
▸GC62-211-40P28(Range:±500 Pa、Analog Out:1-5 V DC)× 10台
李研究室では、本機器とデータロガーを用い、実験室スケールモデルおよび実建物における圧力変動を高時間分解能で多点同時記録している。主な用途は、① 自然換気における開口部内外の差圧(= 換気の駆動力)の精緻な測定、② 建物の気密性能(= 漏気特性)の評価、③ 空調ダクト内の静圧・動圧測定による実効風量の把握などである。これらの高密度な多点同時圧力データは、室間差圧や風圧影響の定量的な把握に不可欠であると同時に、CFD(数値流体力学)解析における境界条件の設定や、シミュレーション結果の妥当性検証(Validation)のための極めて重要な実測データとして活用している。
Website: https://products.naganokeiki.co.jp
| 07 | データーロガー | 多チャンネルタイプ [HIOKI LR8450, LR8450-01 etc.] |




データロガー(Data Logger)は、複数のセンサーから収集した各種計測データを長期間にわたり記録・保存する装置である。温度、湿度、電圧、圧力など、時間的に変化する物理量を継続的にモニタリングし、そのデータを保存することを目的とする。特に環境モニタリング、設備のパフォーマンス分析、実験の結果記録などにおいて計測システムの「中核」として重要な役割を果たしている。
李研究室では、実験室スケールから実建物まで、あらゆる計測対象に対し、高密度かつ高時間分解能なデータ(数百チャンネル規模)を多点同時に取得するため、以下の有線・無線データロガーシステムを体系的に構築している。
▸LR8400(メモリハイロガー)× 9台
└ LR8500(電圧・温度ユニット)× 24台
└ LR8501(ユニバーサルユニット)× 2台
▸LR8450(メモリハイロガー)× 1台
└ U8552(ユニバーサルユニット)× 2台
└ U8551(電圧・温度ユニット)× 2台
▸LR8410(ワイヤレスロギングステーション)× 4台
▸LR8416(ワイヤレス熱流ロガー)× 1台
└ LR8510(ワイヤレス電圧・温度ユニット)× 5台
└ LR8511(ワイヤレスユニバーサルユニット)× 5台
▸LR8450-01(メモリハイロガー(無線LAN搭載モデル))× 1台
└ LR8532(ワイヤレス電圧・温度ユニット)× 1台
└ LR8531(ワイヤレスユニバーサルユニット)× 1台
▸MEMORY HiLOGGER 8423× 4台
└ 8948(電圧・温度ユニット)× 11台
└ 8949(ユニバーサルユニット)× 6台
└ 8996(デジタル・パルスユニット)× 1台
本計測システム群は、微差圧計をはじめ、各種熱電対、熱流計、照度計など、アナログ・パルス出力を持つあらゆるセンサーのデータを集約する「データ収集ハブ」として機能しています。これにより得られる高密度な多点同時・時系列データは、① CFD(数値流体力学)解析における非定常な境界条件の設定や、シミュレーション結果の妥当性検証(Validation)、② 建築物のエネルギー性能や室内環境の動的な実態評価、③ 換気効率や気流性状の非定常な挙動分析の基礎データとして不可欠なものとなっている。
Website: https://www.hioki.co.jp
| 08 | データーロガー | コンパクトタイプ [HIOKI LR8515, LR8514, LR8513 etc.] |




コンパクトタイプのデータロガー(Data Logger)は、小型・軽量かつバッテリー駆動が可能なスタンドアロン型の計測機器である。多チャンネルロガーが「集中型・リアルタイム」のデータ収集ハブとして機能するのに対し、本機は「分散型・長期・無電源」での局所的な計測を担う。各ロガーは特定の物理量(電圧、電流、パルス等)を内部メモリに長期間記録し、測定終了後に通信アダプタ(LR5091)またはデータコレクタ(LR5092)を用いてデータをPCに転送する。
李研究室では、実建物における詳細なエネルギー消費実態の把握や、電源・配線が困難な場所での局所的なモニタリングを目的として、以下のコンパクトロガーを保有している。
▸LR8512(ワイヤレスミニ:パルスロガー)× 0台
▸LR8513(ワイヤレスミニ:クランプロガー)× 0台
▸LR8514(ワイヤレスミニ:温湿度ロガー)× 0台
▸LR8515(ワイヤレスミニ:電圧・熱電対ロガー)× 0台
▸LR5001(データミニ:温湿度ロガー)× 0台
▸LR5041(データミニ:50mV 電圧ロガー)× 3台
▸LR5042(データミニ:5V 電圧ロガー)× 1台
▸LR5051(データミニ:クランプロガー)× 13台
▸LR5061(データミニ:パルスロガー)× 6台
▸LR5091(データミニ:通信アダプタ)× 1台
▸LR5092(データミニ:データコレクタ)× 1台
本ロガー群の主な用途は、実建物における詳細なエネルギー消費プロファイルの調査である。特に、多数保有するクランプロガー(LR5051)は、世帯全体の消費電力だけでなく、空調、照明、その他機器ごとといった「回路別」の電力消費量を長期間にわたり多点同時記録することを可能にする。また、パルスロガー(LR5061)は、電力量計やガスメーター等の積算パルスを記録し、建物全体のエネルギーインフラの使用実態を把握するために活用している。これらの分散型計測データは、多チャンネルロガーで取得する室内環境データと統合・分析され、建築物のエネルギー性能の動的な実態評価や、省エネルギー設計へのフィードバックに役立てられている。
Website: https://www.hioki.co.jp
| 09 | クランプオンパワーロガー [PW3365] |




クランプオンパワーロガー(Clamp on Power Logger)は、単純な電流(A)だけでなく、電圧、電力(W)、力率、積算電力量(kWh)、さらには高調波(ハーモニクス)までを測定・記録できる高性能な電力品質分析装置である。安全なクランプ式センサーを用いるため、配電盤などの稼働中の電路を停止させることなく、詳細な電力使用状況を長期間にかけてモニタリングすることが可能である。
李研究室では、コンパクトロガーによる個々の機器の電流値(ON/OFF)の把握から一歩進み、実建物や実験装置における詳細な電力品質および負荷プロファイル(Load Profile)を「多回路同時」に高解像度で取得するため、以下の機器を保有している。
▸9695-02(AC ~50A 電流センサー)× 29台
▸9695-80(AC ~100A 電流センサー)× 3台
└ 9219(9695シリーズ専用接続ケーブル)× 32台
本機器と電流センサー群は、実建物における「回路別」の電力使用状況を詳細に分析する中核機器である。コンパクトロガーが個々の機器の電流(ON/OFF)を捉えるのに対し、本機は配電盤レベルで、空調・照明・コンセントといった系統全体の有効電力(W)や力率、高調波歪までを同時に測定・記録が可能である。取得された高解像度の電力プロファイルデータは、① BEMS(ビルエネルギー管理システム)の計測値の妥当性検証、② ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)のエネルギー収支の精密な評価、③ EnergyPlus等のシミュレーションに入力する詳細な負荷スケジュール(実測値)の作成などに不可欠な基礎データとして活用されている。
Website: https://www.hioki.co.jp
| 10 | 多点式アネモマスターPRO [MODEL 1590] |




多点式アネモマスター(multi-channel anemometer)は、多数のプローブを接続し、複数地点の風速、風温、湿度を同時に高時間分解能で測定・記録するシステムである。
李研究室では、室内空間における気流(風速)、温度、湿度の高密度な空間分布およびその時間変動を同時に把握するため、以下の機器を保有している。
▸MODEL 1590-00(本体ユニット)× 2台
▸MODEL 1591-00(ハブユニット)× 4台(→ 合計:48 ch)
└ MODEL 0976-13(プローブ:風速)× 22台
└ MODEL 0975-31(プローブ:風速・風温・湿度)× 13台
本機器は、PIVが非接触かつ高解像度な「平面(2D)」の流速場計測を得意とするのに対し、実空間や大型スケールモデルの「多点(3D空間)」における同時刻の環境データを取得する上で不可欠な機器である。特に、居住域における詳細な温熱環境分布(不均一性)やドラフト(気流の不快感)の定量的評価、自然・機械換気時の空気流動性状の把握に活用している。これらの高密度な多点同時データ(風速・温度・湿度)は、CFD(数値流体力学)解析によって得られる室内環境の空間分布の妥当性検証(Validation)を行うための、極めて重要な実測データとして活用されている。
Website: https://www.kanomax.co.jp
| 11 | 室内空気環境計測器 [ビルセットマスター] |




ビルセットマスターは、建築物衛生法(旧称:ビル管理法)に基づき定められた室内空気環境6要素(気流、温度、相対湿度、浮遊粉じん、CO濃度、CO₂濃度)を測定するために構成された可搬型(ポータブル)の計測器セットである。
李研究室では、多チャンネルロガーや多点式アネモマスターによる「高密度・定点・連続計測」システムを補完し、実建物における室内空気環境の「多地点・巡回スポット測定」や現地調査を機動的に行う目的で、以下のビルセットマスターを2セット保有している。
▸BS-W1(ビルセット用台車)× 2台
▸BS-W1-01(ビルセット用キャリングケース)× 2台
▸MODEL 6006-D0(アネモマスターライト)× 2台
▸MODEL 2212(IAQモニター)× 2台
▸MODEL 3432(光散乱式デジタル粉じん計)× 2台
本計測セットは、その高い機動性を活かし、実際に運用されているオフィスビル、学校、住宅等における空気環境の実態調査(フィールドサーベイ)で主に活用されている。これにより得られた実測データは、① 居住者の快適性や健康性に関するアンケート(体感申告)調査との突合による相関分析、② CFDシミュレーションの結果に対する簡易的な妥当性検証(簡易バリデーション)、③ 高密度な連続計測を行う前の予備調査(スクリーニング)のための基礎データとして活用されている。
Website: https://www.kanomax.co.jp
| 12 | キャプチャーフード風量計 [Model 6710] |




キャプチャーフード風量計(Capture Hood Airflow Meter)は、空調システムにおける吹出口(グリルやディフューザー)、給排気口などから出入りする実風量を、開口部を直接覆うことで高精度に定量計測する装置である。本機器は、特に現場でのHVACシステムの性能評価、TAB(Testing, Adjusting, and Balancing)、運転状態の検証において必須の計測ツールとして広く活用されている。
李研究室では、空調システムの末端(吹出口・吸込口)における給排気風量を直接かつ高精度に測定し、換気・空調システムの性能を定量的に把握する目的で、以下の機器を保有している。
▸Model 6710(標準フード:610×610 mm) × 1式
└ オプションフード(915×610 mm、Model 6710-04)× 1式
本機器は、特に実建物やスケールモデルにおける機械換気・空調実験において、システム全体の「境界条件」となる給排気風量を確定させるために不可欠な計測器である。例えば、本機で測定された実風量データは、① マルチガスモニターを用いたトレーサーガス実験における実測換気回数(ACH)の算出および検証、② 多点式アネモマスターで計測される室内気流分布との関連性分析、③ CFD(数値流体力学)解析における吹出口/吸込口の境界条件(風量)設定のための基礎データとして活用されている。
Website: https://www.kanomax.co.jp
| 13 | 小型風量計 [TABmaster mini Model 6750] |




小型風量計(TABmaster mini Model 6750)は、コンパクトサイズかつ高精度な風量測定を可能とするポータブル型キャプチャーフード風量計である。Model 6710が主幹ダクトや大型吹出口(ディフューザー)を対象とするのに対し、本機は局所換気設備(トイレ、浴室など)や小型の給排気口、天井カセットエアコンなどの測定に適しており、狭小空間での操作性にも優れている。
李研究室では、実建物における局所換気設備の性能や、小型末端グリルからの実風量などを機動的に測定・評価する目的で、以下の機器を保有している。
▸TABmaster mini Model 6750(標準フード:355×355 mm) × 1式
本機器は、特に集合住宅・教育施設・仮設建築などにおける局所換気能力の実測評価で活用されている。本機で測定された個別の給排気口の実風量データは、① マルチガスモニターを用いたトレーサーガス実験における全般換気量と局所排気量の分離・評価、② 換気ネットワークシミュレーションモデル(例:CONTAM)を構築する際の末端開口部の実効面積(流量特性)の同定や、境界条件(実測風量)としてインプットするために不可欠なデータとなっている。
Website: https://www.kanomax.co.jp
| 14 | 3次元超音波風速計 [TR-90T, WA-340, DA-700] |




3次元超音波風速計(3D Ultrasonic Anemometer)は、超音波パルスが空気中を伝播する時間の差を利用し、移動する媒体(= 気流)の速度を計測する装置である。可動部がないため耐久性に優れ、風速の3次元成分(U, V, W)を高周波(例:10 Hz以上)で同時に測定できる点が最大の特徴である。これにより、多点式アネモマスターで捉える「平均的な空間分布」とは異なり、ある1点における複雑な3次元気流の非定常な挙動や「乱流」の統計的性質(強さ、渦のサイズ等)を精密に把握することが可能である。
李研究室では、室内空間における3次元的な乱流構造および高周波な風速変動を定量的に把握するため、以下の3次元超音波風速計を保有している。
▸WA-340 × 3台
▸ULTRASONIC ANEMOMETER DA-650 × 1台
▸ULTRASONIC ANEMOMETER DA-700 × 2台
└ TR-90T × 6台
本機器は、各プローブが測定した3次元(U, V, W)の瞬時風速成分をアナログ電圧信号(BNC出力)として出力する。この信号を多チャンネルデータロガーに接続し、高時間分解能で連続記録し、さまざまな実測に活用している。取得された高周波の時系列データは、単純な平均風速の算出に留まらず、① 乱流強度(Turbulence Intensity)、② 乱流エネルギー(k)、③ レイノルズ応力(Reynolds Stress)といった乱流統計量の算出に用いられる。これらの実測データは、CFD(数値流体力学)解析における高度な乱流モデル(LESやRANSモデル等)の妥当性検証(Validation)を行うための極めて重要な物理データとして活用されている。
Website: https://www.u-sonic.co.jp
| 15 | I-V チェッカー [MP-11] |




I-Vチェッカーは、太陽光発電(Photovoltaics, PV)モジュールの電流–電圧(I-V)特性曲線および電力–電圧(P-V)特性曲線をリアルタイムに計測する専用機器である。
太陽電池の性能は、入射日射量、モジュール表面温度、負荷条件等により刻々と変化する。本機は、この非線形なI-Vカーブと、システム効率の鍵となる最大電力点(MPP: Maximum Power Point)を現場で即座に測定・診断できるため、PVシステムの性能評価、異常検知、劣化モニタリングに不可欠である。
李研究室では、実環境下における太陽光発電システムの発電特性を精密に評価し、ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)のエネルギー収支分析に活用するため、以下の機器を保有している。
▸MP-170 × 1台
▸MP-11 × 1台
本機器は、実験住宅に設置された建材一体型太陽電池(BIPV)や、太陽追尾型PV架台など、多様な設置形態のPVモジュールの性能評価に活用されている。取得されたI-V特性データは、多チャンネルデータロガーで同時計測される日射量、モジュール温度、温湿度といった環境データと統合的に分析される。これにより、① BIPVの角度依存性や実発電効率の定量評価、② モジュールの経年劣化の診断、③ EnergyPlusやTRNSYSといったビルエネルギーシミュレーション(BES)で用いる発電モデルの妥当性検証(Validation)および、入力パラメータ(実測性能値)の作成に不可欠なデータとして活用されている。
Website: https://www.eko.co.jp
| 16 | 全天日射計 [MS-40C] |




全天日射計(Pyranometer)は、地表面(あるいは特定の平面)が受ける全天日射量(Global Solar Irradiance, [W/m²])を高精度に測定するセンサーである。全天日射量とは、太陽からの直達日射と、大気で散乱された天空散乱日射の合計であり、建築物の熱負荷(日射熱取得)計算や、太陽光発電の性能評価における最も基本的な入力パラメータである。
李研究室では、実環境下における日射エネルギーの正確な把握を目的として、以下の全天日射計を保有している。
▸MS-40C × 1台
李研究室では、本センサーを多チャンネルデータロガーに接続し、日射量の時間変動([W/m²])を高精度に連続記録している。この実測日射データは、① I-Vチェッカーで測定したPVモジュール(BIPV等)の発電出力と突合し、実環境下での発電効率(Performance Ratio)を算出する際の不可欠な入力値となる。また、② CFD解析における窓や壁面への日射熱取得(Solar Gain)の境界条件として、あるいは③ EnergyPlus、TRNSYS等のビルエネルギーシミュレーション(BES)における気象データ(日射量)の参照・補正値として活用され、シミュレーションの精度向上に寄与している。
Website: https://www.eko.co.jp
| 17 | PMVセット [TESTO 400] |




PMVセット(Testo 400)は、温熱快適性の国際標準指標であるPMV(予測平均温冷感申告)とPPD(予測不満足者率)をISO 7730規格に準拠して測定・算出する専用の環境測定器である。本機は、温熱6要素のうち、環境側4要素(室温、湿度、平均放射温度、気流)を1つのシステムで同時に測定し、人体側2要素(代謝量、着衣量)を設定・入力することで、PMVとPPD値をその場で算出・記録することが可能である。
李研究室では、ビルセットマスター等による物理量の個別測定から一歩進み、人間側から見た「温熱快適性」を国際標準指標に基づき定量的に評価するため、以下の機器を保有している。
▸Testo 400 PMV × 2台
本機器は、その機動性とISO準拠の統合的な評価能力を活かし、実建物(オフィス、住宅、学校等)における温熱環境の快適性実態調査で主に活用されている。取得されたPMVとPPDの実測値は、① 居住者・ワーカーを対象とした「温冷感」に関するアンケート(主観申告)調査との突合を行い、実環境下でのPMV・PPD曲線の妥当性を検証する。また、② 多点アネモマスターやCFD解析で得られる室内環境の物理的な空間分布に対し、「温熱快適性」という人間中心の評価軸(PMV・PPDマップ)を与えるための重要な参照・検証データとして活用されている。
Website: https://www.testo.com
| 18 | アメニティメータ [AM-101] |




アメニティメータ(Amenity Meter)は、ISO 7730規格に準拠した温熱快適性指標であるPMV(予測平均温冷感申告)とPPD(予測不満足者率)を簡便に測定・演算・表示するポータブルタイプの測定器である。Testo 400 PMVセットと同様に、環境側4要素(室温、湿度、平均放射温度、気流)を測定し、人体側2要素(代謝量、着衣量)を入力することで、温熱快適性指標を算出する。
李研究室では、Testo 400 PMVセットによる実建物での標準的な快適性評価を補完し、実験室スケールでの簡易的な環境モニタリングやフィールド調査における追加測定などを機動的に行う目的で、以下の機器を保有している。
▸AM-101 × 1台
本機器は、そのコンパクトさと簡便な操作性を活かし、スケールモデル実験における温熱環境のスポット測定や、Testo 400と同時に別地点(例:屋外や非空調室)の環境を把握する際の補完的な計測器として活用されています。取得されたPMVとPPDデータは、多点アネモマスターやCFD解析で得られる物理的な環境分布に対し、人間中心の快適性評価軸を与えるための参照データとして用いられる。
Website: https://www.kyoto-kem.com
| 19 | 黒球型熱中症指数モニター [AD-5695DL] |




黒球型熱中症指数モニターは、暑熱環境下での行動に伴う熱ストレス(暑熱リスク)を評価する国際的な指標である「WBGT(Wet Bulb Globe Temperature: 湿球黒球温度)」を測定・算出する機器である。測定法は、ISO 7243で規格化されており、乾球温度、湿球温度、グローブ温度(黒球温度)の測定値からWBGT値を算出する。PMVセット、 アメニティメータ等が主に室内環境の「快適性」を評価する(ISO 7730)のに対し、本機は屋外や高温作業環境などにおける「安全性・熱中症リスク」を評価する(ISO 7243)点で、その役割が明確に異なる。
李研究室では、屋外・半屋外空間や非空調空間(体育館、工場など)における熱ストレスの「空間分布」および時間変動を多点同時に把握するため、以下のデータロガー機能付き黒球型熱中症指数モニターを保有している。
▸AD-5695DL × 5台
本機器は、内蔵のデータロガー機能により、スタンドアロンでの長期連続記録が可能である。これにより、都市のヒートアイランド現象における屋外微気候(マイクロクライメート)の実態調査や、夏季の非空調空間における作業者・利用者の熱中症リスク評価などに活用される。取得されたWBGTの多点同時データは、① CFD解析や都市気候シミュレーションにおける暑熱環境分布の妥当性検証(Validation)、② 人間の生理・心理応答(体感申告など)との相関分析のための基礎データとして活用されている。
Website: https://www.aandd.co.jp
| 20 | 湿度温度変換器 [HMT333] |




セパレートタイプ湿度温度変換器は、クリーンルームや製薬プロセスなど、極めて高い精度と長期安定性が要求されるクリティカルな環境下での温度・湿度測定に特化した高精度センサーである。PMVセット等が「室内空間(居住域)」の快適性を評価するのに対し、本機は空調システム(AHU:エアハンドリングユニット、ダクトなど)の「内部」を流れる空気の物理的状態(温湿度)を精密に測定することを目的としている。
李研究室では、空調機やダクト内における空気の状態変化(加熱、冷却、加湿、除湿)を精密に実測し、システムの「エンタルピー変化」を定量化するため、以下の機器を保有している。
▸セパレートタイプ湿度温度変換器(型式:HMT333)× 2台
本センサーは、多チャンネルデータロガーに接続され、主に空調機のコイルや加湿器の「前後(In/Out)」に設置される。これにより得られる高精度な温湿度データ(= エンタルピー)は、① キャプチャーフード風量計で測定した風量と組み合わせることで、空調システムの「実効熱量(処理熱量)」を算出する。また、② パワーロガーで測定した消費電力と組み合わせることで、システムの「実測COP(成績係数)」を同定する。これらの実測値は、EnergyPlusやTRNSYSといったビルエネルギーシミュレーション(BES)におけるAHUコンポーネントモデルの妥当性検証(Validation)に不可欠なデータとして活用されている。
Website: https://www.vaisala.com
| 21 | CO₂・温湿度データロガーシステム [T&D おんどとり] |




CO₂・温湿度データロガーシステムである「おんどとり」シリーズは、小型・軽量かつバッテリー駆動が可能なスタンドアロン型およびワイヤレス型のデータロガーシステムである。特にRTR-576/TR-76Uiは、CO₂濃度、温度、湿度を1台で同時に測定・記録することが可能である。HIOKIのロガー群が各種センサーを集約する「集中型ハブ」として機能し、マルチガスモニターが高精度な「トレーサーガス分析」を担うのに対し、本機器はCO₂・温湿度という特定の環境指標を「超多点・分散型」で機動的に実測する役割を担当する。
李研究室では、実建物におけるCO₂濃度・温度・湿度の「高密度な空間分布」およびその時間変動をワイヤレスで大規模に把握するため、以下の機器を保有している。
▸RTR-576(CO₂濃度・温度・湿度、Bluetooth)× 51台
▸TR-76Ui(CO₂濃度・温度・湿度、USB)× 3台
▸RTR500BC(データ収集/中継機)× 2台
▸TR-52i(温度1chセンサー)× 10台
▸RTR-322(温度・湿度)× 10台
本機器は、在室者が活動する実空間(オフィス、教室など)に高密度に分散設置される。これにより得られるCO₂・温湿度の超多点・時空間データは、① 在室者の呼気(CO₂発生源)をトレーサーとして利用した「実稼働時」の換気量・換気効率の推定、② 室内CO₂濃度の不均一性の可視化と空気清浄機等の対策効果の検証に活用される。また、これらの高密度なフィールド実測データは、CFD解析やCONTAM(換気ネットワークモデル)における汚染物質(CO₂)拡散・換気モデルの妥当性検証(Validation)のための、極めて貴重な実態データとして活用されている。
Website: https://www.tandd.co.jp
| 22 | ウェザーステーション [NETATMO] |




NETATMOウェザーステーションは、室内・室外の2つのモジュールで構成され、温度、湿度、CO₂濃度、気圧といった屋内外の環境データを自動で計測・収集する、アプリケーション連動型(IoT)の環境センサーである。本機の特徴は、Wi-Fi経由で計測データを自動的にクラウドサーバーへアップロードし、PCやスマートフォンからリアルタイムおよび過去のデータを遠隔で常時監視が可能な点である。
李研究室では、ビルセットマスター等による「巡回スポット測定」や、おんどとりによる「高密度・オフライン計測」とは異なり、実建物(住宅、オフィス等)における屋内外の環境を「長期間・連続・遠隔」でモニタリングする目的で、以下の機器を保有している。
▸NETATMO ウェザーステーション(室内・室外モジュールセット)× 2台
本機器は、その設置・運用の容易さと遠隔監視機能を活かし、実際に居住・使用されている空間のリアルタイムな環境変動を長期間にわたり把握するフィールド調査(実態調査)で活用される。これにより得られる実生活に即した屋内外の連続データ(特にCO₂濃度や温湿度の変動)は、① 居住者の活動パターン(在/不在)や換気行動(窓開け等)の推定、② EnergyPlus等のビルエネルギーシミュレーションにおける運用スケジュール(居住者挙動)の入力データ作成、③ BEMSが未導入の小規模建物における簡易的なエネルギー・環境性能の遠隔診断の基礎データとして活用されている。
Website: https://www.netatmo.com
| 23 | 分光放射照度計 [UPRtek PG200N] |




分光放射照度計(Spectroradiometer)は、単なる照度(lux)だけでなく、光のスペクトル(分光放射照度)を波長ごとに高精度に測定する機器である。本機は、測定したスペクトルデータに基づき、① 人間の視覚快適性に関わる指標(照度 [lx]、相関色温度 [CCT]、演色評価数 [CRI])、② 植物の光合成に関わる指標(光合成有効放射 [PAR]、光合成光量子密度 [PPFD])を同時に演算・表示することが可能である。
李研究室では、光環境の「量(照度)」だけでなく「質(スペクトル)」を定量的に評価し、人間の視覚快適性と都市農業における植物育成の両立を図る目的で、以下の機器を保有している。
▸UPRtek PG200N × 1台
本機器は、その高い機動性を活かし、実建物や実験室における自然光(昼光)および人工光(LED等)の光環境品質(Lighting Quality)の評価に活用される。取得されたスペクトルデータは、① 人間の視覚快適性(CRI, CCT)と照明の消費電力および発熱量とを統合的に分析し、エネルギー効率と快適性を両立する照明計画を検証する。また、② 昼光シミュレーション(例:Radiance)やビルエネルギーシミュレーション(例:EnergyPlus, TRNSYS)における昼光・人工照明モデルの妥当性検証(Validation)、③ 都市農業における植物育成用LEDの選定・最適化のための基礎データとして活用されている。
Website: https://www.uprtek.com
| 24 | 照度計 [HIOKI FT3425] |




照度計(Illuminance Meter)は、特定の面が受ける光の「量」を示す照度(Illuminance, [lx])を測定する機器である。分光放射照度計が光の「質(スペクトル、演色性 [CRI])」を分析するのに対し、本機は「量」の測定に特化している。HIOKI FT3425は、JIS C 1609-1の一般形AA級に準拠しており、LED/OLED照明を含む現代の多様な光源の照度を、0~200,000 lxの広範囲かつ±2%の高い精度で測定可能である。
李研究室では、室内空間における照度分布(昼光・人工光)をJIS規格に基づき高精度に測定し、光環境の定量的評価を行う目的で、以下の機器を保有している。
▸FT3425 × 2台
本機器は、その高い機動性とBluetoothによるデータ転送機能(スマートフォンやPC連携)を活かし、実建物(オフィス、学校、住宅等)における光環境の実態調査(フィールドサーベイ)で主に活用される。取得された高精度な照度データ(例:水平面照度分布、昼光率)は、① 昼光シミュレーション(例:Radiance)やビルエネルギーシミュレーション(例:EnergyPlus, TRNSYS)における室内照度分布モデルの妥当性検証(Validation)に不可欠な実測データとなる。また、② 照明制御システム(調光制御など)の性能評価や、パワーロガーで測定した消費電力と組み合わせた照明の省エネルギー効果の検証のための基礎データとしても活用されている。
Website: https://www.hioki.co.jp
| 25 | パーティクルカウンター(微粒子計測器)[KANOMAX Model 3888, 3889] |




パーティクルカウンタ-(微粒子計測器、Optical Particle Counter)は、空気中に浮遊するエアロゾル粒子や粉じんの粒径および数濃度を、光散乱法を用いてリアルタイムに測定する計測器である。CO₂ロガーやマルチガスモニターがガス状物質(CO₂, トレーサーガス)の濃度を測定するのに対し、本機は固体・液体の微粒子(Particulate Matter, PM)の挙動を捉える点で、その役割が明確に異なる。
李研究室では、室内環境におけるエアロゾルや粉じんの「粒径別」かつ「空間的」な分布およびその時間変動を多点同時に把握するため、以下の機器を合計6台保有している。
▸Model 3888(3粒径区分:0.3, 0.5, 5.0 μm)× 1台
▸Model 3889(6粒径区分:0.3, 0.5, 1.0, 3.0, 5.0, 10.0 μm)× 5台
└ Model 3888-70(台座)× 5台
本機器は、室内空間に高密度に分散設置され、粒径ごとの微粒子濃度を同時に連続記録する。これにより、① 空気清浄機や換気システムによる粒子除去効率(Clean Air Delivery Rate: CADR)の粒径別評価、② 人間の活動(歩行、清掃など)に伴う室内粉じんの再飛散(Resuspension)の定量化、③ 感染症対策におけるエアロゾル(飛沫核)の空間的・時間的挙動の分析などに活用される。これらの高密度な多点同時・粒径別データは、CFD(数値流体力学)解析における粒子・エアロゾル拡散モデルの妥当性検証(Validation)のための極めて重要な実測データとして活用されている。
Website: https://www.kanomax.co.jp
| 26 | 凝縮粒子カウンター [TSI CPC Model 3007] |




凝縮粒子カウンター(Condensation Particle Counter, CPC)とは、粒子をアルコール等で凝縮させて光学的に検出可能なサイズまで成長させ、微小な粒子を高感度に計数する装置である。パーティクルカウンター(Optical Particle Counter, OPC)が主に0.3 µm以上の比較的大きな粒子(PM)の「粒径別」濃度を測定するのに対し、本機(CPC)はOPCでは検出不可能な0.01 µm(10 nm)からの「超微小粒子(Ultrafine Particles, UFP)」の「総数濃度(Total Number Concentration)」を測定する点で、その役割が明確に異なる。
李研究室では、室内空気質(IAQ)評価において、健康影響への懸念が特に指摘される超微小粒子(UFP)の室内外での挙動を専門的に把握するため、以下の機器を2台保有している。
▸TSI CPC Model 3007 × 1台
本機器は、多チャンネルデータロガー等と連携し、室内外のUFP総数濃度を同時に連続記録する。主な用途は、① 屋外(例:交通量の多い道路)から侵入するUFPの室内濃度(I/O比)の算出、② 調理やプリンターの使用など、室内発生源(Internal Sources)に起因するUFPの動態(Dynamic Behavior)分析である。これらの実測データは、OPCで得られるPMデータと組み合わせることで、広範な粒径(10 nm ~ 10 µm)にわたるエアロゾルの総合的な評価を可能にする。また、CFD(数値流体力学)におけるUFP拡散・沈着モデルの妥当性検証(Validation)のための基礎データとしても活用されている。
Website: https://tsi.com
| 27 | エアロゾル発生器 [TOPAS ATM 226] |




エアロゾル発生器(Atomizer Aerosol Generator)は、DEHSやPAOといった液体を用い、安定した粒径分布と既知の濃度を持つ試験用エアロゾル(トレーサー粒子)を供給する装置である。パーティクルカウンター等が粒子を「測定(検出)」するセンサーであるのに対し、本機は実験系に粒子を「発生(供給)」する汚染源(ソース)としての役割を担当する。
李研究室では、フィルタ性能や換気性能の定量的評価において、既知の粒子状汚染源を模擬・供給する目的で、以下の機器を保有している。
▸TOPAS ATM 226 × 1台
本機器は、内蔵ポンプにより圧縮空気源を必要とせず、DEHS等の液体から粒径0.1〜0.5 µmを中心とするサブミクロン粒子を安定的に発生させることが可能である。この粒径は、HEPA/ULPAフィルタが最も透過させやすいMPPS(Most Penetration Particle Size)領域を含んでいる。また、パーティクルカウンターと組み合わせて使用され、① HEPAフィルタ等のスキャンニングテストやリーク(漏れ)試験、② 空気清浄機の粒子除去効率(CADR)の測定、③ 室内換気効率や汚染物質除去効率の評価実験で活用される。また、CFD(数値流体力学)における粒子・エアロゾル拡散モデルの妥当性検証(Validation)において、「発生源(ソースターム)」の特性を明確にするための不可欠な実験装置となっている。
Website: https://www.topas-gmbh.de
| 28 | 室内塵・マイクロプラスチック分析機器 [MVS-1N, DN-117M, UM12, GH-202 etc.] |




本機器群は、OPCやCPCが「空気中(浮遊)」の微粒子をリアルタイム計測するのとは対照的に、室内環境から採取した「沈着粉じん(Settled Dust)」やサンプルを対象に、実験室(オフライン)で物理的な分析を行うための基礎分析機器群である。この分析ワークフローは、① ふるい振とう機(MVS-1N)による粒径別の「分級(Sorting)」、② 分析用天びん(GH-202)による「質量(Mass)の精密測定」、③ 顕微鏡群による「形態(Morphology)の観察・同定」から構成される。
李研究室では、室内塵(ハウスダスト)や空調フィルター等から採取したマイクロプラスチック(MPs)の物理的特性(粒径別質量分布、形態)を定量化するため、以下の機器を保有している。
▸ミニふるい振とう機(型式:MVS-1N)× 1台
└ ふるい(5000, 2000, 500, 250, 100, 45 μm)
▸分析用天びん(型式:GH-202, 最小表示 0.1mg)× 1台
▸デジタル双眼生物顕微鏡(型式:DN-117M)× 1台
▸マイクロスコープ(型式:UM12)× 1台
本機器群による分析ワークフローは、① 室内表面における沈着粉じんの「質量濃度(Dust Deposition Rate)」の算出、② 採取されたMPsの粒径別・形態別の分類、③ FTIR(フーリエ変換赤外分光法)等の化学分析を行うための前処理(分級・計量)に活用される。これらの粒径別・質量ベースの実測データは、OPC等で得られる浮遊粒子の「個数濃度」ベースのデータと相互補完の関係にある。さらに、CFD(数値流体力学)における粒子沈着(Deposition)モデルや室内塵再飛散(Resuspension)モデルの妥当性検証(Validation)のための極めて重要な実測データとして活用されている。
Website: https://www.as-1.co.jp
| 29 | 労研式マスクフィッティングテスター [MT-05U] |




マスクフィッティングテスターは、N95レスピレーター(防護マスク)などの密着性(フィット)を定量的に評価する専用機器である。原理としてパーティクルカウンター(光散乱式)を内蔵しており、マスクの「外側(環境中)」と「内側(マスク内)」の粒子数濃度(0.3 µm以上)を同時に測定する。本機器は、その比率(外側濃度/内側濃度)をフィットファクター(FF)としてリアルタイムに算出し、マスクが顔に適切に密着しているかを客観的な数値で判定する。パーティクルカウンターが室内「空間」の粒子濃度分布を測定するのに対し、本機は「マスクと顔の隙間」からの漏れ率(= 密着性)の評価に特化したものである。
李研究室では、マスク装着によるエアロゾル(感染性粒子、粉じん等)の吸入曝露低減効果を定量的に評価し、室内環境リスク評価の精度向上に役立てる目的で、以下の機器を保有している。
▸MT-05U × 1台
本機器は、① 各種マスク(N95、サージカル等)の装着方法や種類による実効防護性能の比較検証、② 人間の活動(会話、歩行、顔の動きなど)がマスクの密着性に与える影響の分析に活用される。これにより得られる実測フィットファクターは、CFD(数値流体力学)やCONTAM(換気ネットワーク)を用いた室内感染リスクモデルや曝露評価シミュレーションにおいて、「吸入側」の防護係数を設定するための重要な基礎データとして活用されている。
Website: https://www.sibata.co.jp
| 30 | VRヘッドセット(アイトラッキング内蔵)[VIVE PRO EYE] |




VRヘッドセット(Virtual Reality Headset)は、ユーザの視界を仮想空間に置換し、立体視映像と空間音響を用いて没入型の体験を提供するデバイスである。PMVセット等が「現実空間」の物理的快適性を評価するのに対し、本機器はシミュレートされた「仮想空間」に対する人間の認知・心理・行動を評価する役割を担当する。特に本機器(VIVE Pro Eye)の最大の特徴は、アイトラッキング(eye-tracking)センサを内蔵している点である。これにより、被験者の頭部・身体の動き(トラッキング)に加え、「視線の動き」や「焦点(注視点)」をリアルタイムに記録・分析することが可能である。
李研究室では、CFD(温熱・気流)やRadiance(光・照明)で作成した建築シミュレーション環境を被験者が体験した際の、視覚的注意、空間認知、心理的印象を定量的に分析するプラットフォームとして、以下の機器を保有している。
▸VIVE Pro Eye × 1式
本機器を用いて取得された視線追跡データ(ヒートマップ、注視時間など)は、主観申告(アンケート)と突合され、① 建築空間の印象評価(「開放感」、「快適感」など)の定量的分析、② 照明やサインによる視線誘導効果の検証などに活用される。さらに、災害時避難シミュレーションの仮想環境を体験させ、その際のナビゲーション行動(経路選択、迷い)を分析することで、エージェントベースモデル(ABM)における避難行動アルゴリズムの妥当性検証(Validation)や、パラメータ設定のための重要な基礎データとして活用されている。
Website: https://www.vive.com
| 31 | 脳波ヘッドセット [EPOC X EEG Headset] |




EMOTIV EPOC Xは、非侵襲的に脳波(Electroencephalography: EEG)を計測するワイヤレス型ヘッドセットである。14チャンネルのEEG電極を用い、脳皮質表面におけるニューロンの集団的活動に由来するμVオーダの電位差をリアルタイムで計測し、注意集中、認知負荷、感情状態といった人間の認知・心理状態を客観的な生理指標(ニューロデータ)として取得することが可能である。本機器は、アンケート調査が「主観申告」、VRヘッドセットが「行動(視線)」を捉えるのに対し、建築環境という刺激に対する「脳の直接的な応答」を捉える点で、その役割が明確に異なる。
李研究室では、建築空間が人間の認知・感情に与える影響を神経生理学的に解明し、人間中心設計のための客観的エビデンスを構築する目的で、以下の機器を保有している。
▸EMOTIV EPOC X × 2式
本機器は、VR(仮想空間)や現実の建築空間(PMV, 照度計等で環境を同時計測)と同期(マルチモーダル計測)させて使用する。取得された脳波データ(認知負荷、集中度、リラックス度等)は、視線追跡(VR)や主観申告と突合され、① 空間印象評価の神経生理学的な定量化、② 空間ナビゲーション中の認知負荷推定、③ 温熱・光環境の変化がリラックス度に与える影響の分析などに活用される。これらのデータは、エージェントベースモデル(ABM)を用いた災害時避難シミュレーション等における人間の認知・行動モデルの妥当性検証(Validation)のための客観的な生理指標として活用されている。
Website: https://www.emotiv.com
| 32 | レーザー距離計 [GLM 150 C PROFESSIONAL] |




レーザー距離計(laser measure)は、レーザー光の反射時間(Time of Flight)を利用し、対象物までの距離、面積、体積を迅速かつ高精度に測定する機器である。本機器は、建築空間の「幾何情報(寸法)」をデジタルデータとして取得でき、フィールド調査やシミュレーションモデリングにおける寸法を計測する最も基本的な計測機器である。
李研究室では、実建物や実験空間の正確な3次元ジオメトリを把握し、各種シミュレーションの解析モデルを作成する目的で、以下の機器を保有している。
▸BOSCH GLM 150 C PROFESSIONAL × 1式
本機器は、実建物(オフィス、住宅等)のフィールドサーベイにおいて、室の寸法(間口、奥行、天井高)、開口部(窓・ドア)のサイズと位置を精密に測定するために活用される。このようにして取得された高精度な幾何情報(3Dジオメトリ)は、① CFD(数値流体力学)、② EnergyPlus等のビルエネルギーシミュレーション(BES)、③ CONTAM(換気ネットワークモデル)、④ Radiance(昼光シミュレーション)など、あらゆるシミュレーションの「解析モデル」を作成するための最も重要な基礎データとして活用される。
Website: https://www.bosch-professional.com
| NUMERICAL ANALYSIS SOFTWARE |
| 01 | ANSYS FLUENT |




ANSYS Fluentは、有限体積法(FVM: Finite Volume Method)に基づく汎用熱流体数値解析ソルバーであり、流体の流れ、乱流構造、エネルギー輸送、質量拡散、化学反応、相変化、放射、粒子輸送、混相流、音響など、多岐にわたる連成現象の定量的解析が可能な熱流体シミュレーションソフトウェアである。Navier–Stokes方程式、エネルギー方程式、種輸送方程式などの非線形偏微分方程式群を制御体積法により空間離散化し、時間発展を逐次的に追跡することで、定常/非定常(transient)シミュレーションを実行する。本ソルバーは、圧力-速度連成解法(SIMPLE、PISOアルゴリズム等)、時間積分法(明示・陰的手法)、差分スキーム(1次/2次精度)、および収束判定アルゴリズムなど、各種数値手法の選択と制御が可能であり、工学的信頼性と計算効率性の両立を実現している。
李研究室では、ANSYS Fluentを用いて建築・都市環境における様々な熱流体現象の数値解析研究を行っている。特に、自然換気・機械換気による室内空気流動解析、汚染物質拡散の予測と曝露評価、熱的快適性と伝熱解析、屋外空間の通風・ヒートアイランド評価など、高度な数値解析を実現する中核的ツールとして活用している。
▸ANSYS Fluent(Academic Perpetual License)× 1式
Website: https://www.ansys.com
| 02 | SIMCENTER STAR CCM+ |




Simcenter STAR-CCM+は、マルチフィジックス(連成物理現象)の統合解析に特化した有限体積法(FVM)ベースのCFD/CAEソフトウェアである。流体、熱、構造、粒子、化学反応等を同一プラットフォーム上で統合的にモデル化し、自動化されたワークフローで解析できる点が最大の特徴である。ANSYS Fluentが熱流体現象の解明と妥当性検証(Validation)の中核を担うのに対し、STAR-CCM+は流体・熱・構造・粒子・音響等の「連成物理現象(Multiphysics)」を単一プラットフォームで統合的に扱う能力に優れている。また、堅牢な自動メッシング機能と一貫したGUI(シミュレーションツリー)により、設計空間の探索(Design Exploration)やパラメトリックスタディの自動化・効率化に強みを持っている。
李研究室では、Simcenter STAR-CCM+を用いて都市・建築スケールの通風解析、アーバンアグリカルチャー環境の熱・流動設計、可動要素を含む構造物の熱流体応答解析、AI連携型設計最適化などで活用し、環境制御技術開発における重要な解析基盤となっている。
▸Simcenter STAR-CCM+(Academic Perpetual License)× 1式
Website: https://plm.sw.siemens.com
| 03 | Rhinoceros |




Rhinoceros(通称:Rhino)は、Robert McNeel & Associates社が開発した高精度NURBS(Non-Uniform Rational B-Splines)ベースの3次元モデリングソフトウェアであり、工業製品設計、建築、都市計画、ジュエリーデザイン、船舶・自動車・航空機設計など、多岐にわたる分野で用いられている。特に、自由曲面形状や複雑な有機的形状の表現・設計において高い柔軟性を有し、ポリゴンモデリングでは表現が困難な精密な自由形状モデリングが可能である。Rhinoの最大の強みは、統合されたビジュアルプログラミング環境「Grasshopper」である。これにより、単なる形状作成に留まらず、設計パラメータ(寸法、形状、配置など)をアルゴリズムで制御するパラメトリックデザインが可能になる。
李研究室では、Rhinoceros/Grasshopperを建築・都市スケールのシミュレーションにおける「中核的な統合プラットフォーム」として活用するため、以下のライセンスを導入している。
▸Rhinoceros 7(30ユーザーラボラトリー版)× 1式
▸Rhinoceros 8(30ユーザーラボラトリー版)× 1式
本プラットフォームは、建築環境工学、都市スケールの環境デザイン、農業建築の形態最適化など、多様な研究において以下の2つの主要な役割を担っている。
(1) 高精度ジオメトリの作成・供給:レーザー距離計や360°カメラ等で実測した寸法・形状に基づき、CFD(Fluent, STAR-CCM+, OpenFOAM)やRadiance用の複雑な3D解析モデル(室内空間、都市キャニオン、BIPVファサード等)を精密に作成・修正し、各ソルバーへ供給する。また、VR環境の構築(Unity, Unreal Engine)やレンダリング(V-Ray)の元となる3Dモデル作成にも活用する。
(2) パラメトリック・シミュレーションハブ:Grasshopperのプラグイン(Honeybee, Ladybug等)を介し、EnergyPlus(エネルギー)、Radiance(昼光)、OpenFOAM/CONTAM(気流)といった複数のシミュレーションエンジンをRhino上で直接実行・連成させ、さまざまな環境性能評価へ活用している。特に、AI連携型の設計最適化(AI-driven Design Optimization)や数千〜数万パターンの設計案を自動評価するパラメトリック・スタディを実行し、建築形態と環境性能の相関を解明するための、強力な解析基盤となっている。
Website: https://www.rhino3d.com
| 04 | FlowDesigner |




FlowDesignerは、日本の「株式会社アドバンスドナレッジ研究所」により開発された建築環境分野に特化した可視化志向の数値流体力学(CFD)ソフトウェアである。複雑なCFD設定やメッシング(メッシュ生成)を自動化・簡略化することにより、設計者や技術者が直感的かつ迅速に熱流体シミュレーションを実効できる操作体系を特徴としている。ANSYS FluentやSTAR-CCM+が物理モデルの多様性やカスタマイズ性を活かした精緻な詳細解析(研究用途)を担うのに対し、FlowDesignerは主に設計初期段階での迅速な概略評価や設計方針の比較検討(Pre-analysis)に特化している。
李研究室では、FlowDesignerを設計初期段階における熱流動特性の迅速な可視化、および教育・設計支援のためのツールとして活用している。
▸FlowDesigner(Academic License)× 1式
李研究室においてFlowDesignerの主な活用法は、ANSYS FluentやSTAR-CCM+を用いた精緻な解析の前段階として、迅速な予備検討(Pre-analysis)を行うことである。例えば、建築設計案における窓配置や換気方式の初期比較検討、小規模居室や簡易構造物内の熱・空気環境の概略予測、熱源・開口部配置の影響評価などを高速に実行します。これにより得られた知見(例:居住域の風速、温度、CO₂濃度の傾向)を基に、より詳細な解析モデル(Fluent, STAR-CCM+等)に拡張・精緻化するという、多段階的な解析ワークフローを構築している。また、その直感的な操作性から、設計者や学生を対象とした教育・設計支援ツールとしても活用している。
Website: http://akl.co.jp
| 05 | OpenFOAM [Open source CFD toolbox] |




OpenFOAM(Open Field Operation and Manipulation)は、C++ベースで開発されたオープンソースの汎用連続体力学シミュレーションソフトウェア群であり、特に数値流体力学(CFD: Computational Fluid Dynamics)を中心とした多様な物理モデリングと解析機能を提供する拡張性・柔軟性に富んだ数値解析ツールである。ANSYS FluentやSTAR-CCM+といった商用ソフトウェアが確立された物理モデルを用いた高信頼な解析を担うのに対し、本ツールはソースコードが完全に公開されている点が最大の特徴である。これにより、研究室独自の新規物理モデルの開発や、最先端の数値解法の実装・検証が可能である。
李研究室では、OpenFOAMを商用ソフトの枠組みを超えた先進的なR&D(研究開発)のためのカスタマイズ可能な数値解析基盤として位置づけている。
▸OpenFOAM (Open-source License)
本ツールの主な活用目的は、以下の先進的な解析手法の開発と実行である。
(1) 先進的乱流モデルの適用:LES(Large Eddy Simulation)やDES(Detached Eddy Simulation)を用いた都市・建築スケールにおける非定常な乱流構造の高解像度解析。
(2) マルチフィジックス・連成解析:VOF法(Volume of Fluid)による空気-水相界面の挙動やLagrangian粒子法を用いた飛沫・エアロゾルの詳細な拡散・付着挙動の解析。
(3) シミュレーションハブとしての活用:Grasshopperのプラグイン(Ladybug Tools等)を介し、EnergyPlus/Radianceと共に、Rhinoプラットフォーム上でOpenFOAMを連成させる統合ワークフローの基盤。
これらの独自に開発・実装した物理モデルは、PIVや3次元超音波風速計による実測の乱流統計量、あるいはパーティクルカウンターによる粒径別濃度分布といった研究室の高精度計測機器群によって徹底的に妥当性検証(Validation)される。
Website: https://www.openfoam.com
| 06 | FDS / SMV [Free and open-source software] |




Fire Dynamics Simulator(FDS) は、米国国立標準技術研究所(NIST)と米国国土安全保障省(DHS)が共同開発・公開した火災ダイナミクスと煙流動の解析に特化したオープンソースCFD(数値流体力学)ソルバであり、火災時の煙流動、熱伝達、燃焼挙動、放射熱伝達、温度分布、可視性低下といった一連の熱流体現象を対象とする連続体スケールの物理モデルを搭載している。また、Smokeview(SMV) は、FDSによる計算結果を可視的かつ直感的に表示するためのポストプロセッサであり、粒子トレーサー、ベクトル場、等値面、スライスプロット、温度・速度・濃度分布の断面可視化など多彩な表示モードを提供している。
李研究室では、FDSを建築・都市空間における火災安全設計および避難安全検証のための中核的な解析ツールとして位置づけている。計算結果の可視化には、専用ポストプロセッサであるSmokeview(SMV)を用いる。
▸FDS (Fire Dynamics Simulator) [Open-source License]
▸SMV (Smokeview) [Open-source License]
本ソフトウェアは、高層建築や商業施設における火災発生時の煙拡散シミュレーション、排煙窓や自然換気口が煙流動に与える影響の評価などに活用される。さらに、李研究室にて、本ソフトウェアの最大の活用目的は、避難行動シミュレーションとの高度な連携である。FDSによって算出された刻一刻と変化する室内環境(煙濃度、温度分布、有毒ガス濃度、可視性(視界)の低下)の4次元(3D空間+時間)データは、「VRヘッドセット」や「脳波ヘッドセット」を用いた避難実験の「仮想環境(ストレス環境)」としてインプットされる。これにより得られた人間の生理・認知・行動データ(例:パニック、経路選択)は、エージェントベースモデル(ABM)における避難行動アルゴリズムの妥当性検証(Validation)のための極めて重要な基礎データとして活用されている。
Website: https://pages.nist.gov/fds-smv
| 07 | CONTAM [Free and open-source software] |




CONTAM(multizone airflow and contaminant transport analysis software)は、米国国立標準技術研究所(NIST: National Institute of Standards and Technology)によって開発・公開された建築物内の空気流動および室内汚染物質輸送を定量的に解析するための多ゾーンモデル型シミュレーションソフトウェアである。ANSYS Fluent, STAR-CCM+, OpenFOAM等のCFDが「1室(ゾーン)内」の気流分布を詳細に解く(Micro)のに対し、本ツールは建物全体を「複数の室(ゾーン)」の集合体としてモデル化し、各室を繋ぐ「流路(開口部、ダクト、隙間)」を経由した室間の空気・汚染物質の移動を高速に解析(Macro)する点で、その役割が明確に異なる。
李研究室では、CONTAMを自然換気性能の予測、新型感染症の空気伝播リスク評価、局所換気装置の効果検証など、建物全体の換気性能および汚染物質の室間伝播リスクを評価するための中核的なシミュレーションツールとして位置づけている。
▸CONTAM [Open-source License]
李研究室において本ソフトウェアの主な活用は、CFD単体では計算コストが膨大となる建物全体(多室)の解析である。また、CFDとの連携(ハイブリッド解析)も行い、CONTAMで建物全体の圧力バランスと室間流量を算出し、その結果を境界条件としてCFDに入力し、特定の1室の詳細な気流分布を解析する。一方、CONTAMモデルの妥当性検証(Validation)は、研究室の計測機器群と密接に連携している。
▸微差圧計 ➡ CONTAMが予測する「室間差圧」の検証
▸風量計 ➡ CONTAMが予測する「流路(ダクト・開口部)風量」の検証
▸CO₂ロガー/マルチガスモニター ➡ CONTAMが予測する「室間CO₂・汚染物質伝播」の検証
Website: https://www.nist.gov/services-resources/software/contam
| 08 | EnergyPlus™ |




EnergyPlus™ は、建築物の熱的挙動および各種設備機器の運転制御を高精度かつ動的に解析可能な建物エネルギーシミュレーション(BES)エンジンであり、米国エネルギー省(U.S. Department of Energy, DOE)が開発・保守を行っているオープンソースソフトウェアである。建物の暖房(heating)、冷房(cooling)、換気(ventilation)、照明(lighting)、給湯(domestic hot water)、電力消費(electricity use)、給排水(water systems)に至るまでの多岐にわたるエネルギー挙動を統合的に解析することができる。
李研究室では、EnergyPlus™を用いて建築物の熱・エネルギー性能を統合的に評価し、ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)設計や省エネルギー改修戦略を立案するための中核的なBESエンジンとして活用している。
▸EnergyPlus™ [Open-source License]
李研究室において本ソフトウェアの主な活用法としては、Grasshopperを統合プラットフォームとし、Rhinoで作成した3DジオメトリにEnergyPlusの熱計算エンジンを連成させてパラメトリックな解析を実行することである。一方、BESモデルの妥当性検証(Validation)は、研究室の計測機器群と密接に連携している。
▸パワーロガー/コンパクトロガー ➡ 予測した「電力消費プロファイル(空調・照明等)」を実測の回路別・総消費電力と比較検証
▸I-Vチェッカー/全天日射計 ➡ EnergyPlusのBIPV(建材一体型太陽光発電)モデルの「発電量」を実測のI-V特性/日射量に基づき検証
▸CO₂・温湿度ロガー/PMVセット ➡ 予測した「室内温熱環境(室温・湿度)」を実測の室内環境データと比較検証
▸湿度温度変換器 ➡ EnergyPlusの空調機(AHU)コイルモデルの「処理熱量」を実測のエンタルピー変化と比較検証
Website: https://energyplus.net
| 09 | AE-Sim/Heat |




AE-Sim/Heat は、熱回路網モデル(Thermal Circuit Network)に基づき、建築物の熱的挙動および熱負荷を動的に解析する、日本国内で開発された詳細熱負荷計算ソフトウェアである。EnergyPlus™が国際的なリファレンスエンジンとして、Grasshopper(Honeybee)等と連携したパラメトリックスタディ(BES)を担うのに対し、本ソフトウェアは日本建築学会(AIJ: Architectural Institute of Japan)の熱負荷計算基準に準拠している点が最大の特徴である。
李研究室では、AE-Sim/Heatを用い、日本の国内基準に準拠した熱・エネルギー解析および実測データとの比較検証を行うための標準解析ツールとして活用している。
▸AE-Sim/Heat [Academic License] × 1式
Website: http://www.ae-sol.co.jp
| SCIENTIFIC GRAPHICS SOFTWARE |
| 01 | Golden Software : Surfer |




Surferは、Golden Software社によって開発された科学技術計測データおよび地理空間データをもとに、高精度な等高線図や3次元地形モデル、ヒートマップなどを作成可能な高機能サーフェスマッピングソフトウェアである。特に、地盤工学、環境工学、地質学、水文学分野において広く利用されており、空間分布の定量的解析と視覚的表現に優れた機能を提供する。
李研究室では、建築環境・都市環境分野における空間データの視覚化と解析に活用している。
▸換気実験やCFD解析から得られた温度・風速・CO₂濃度・粒子濃度等の空間分布データの可視化
▸風洞実験やフィールド観測における風環境・熱環境の空間評価
▸農業建築や温室内における光合成有効放射(PPFD)や温度分布の視覚化
▸地盤面の高低差や屋外実験サイトの地形特徴を反映した解析モデルの作成支援
▸各種環境データの時系列変化のプロファイル可視化や断面抽出
Website: https://www.goldensoftware.com
| 02 | Golden Software : Grapher |




Grapherは、Golden Software社が提供する科学技術分野向けの高精度グラフ作成・解析ソフトウェアであり、実験データや解析結果を定量的かつ直感的に視覚化するために設計された可視化ツールである。複雑なデータを正確かつ視認性高く表現することで、データの傾向や相関関係、統計的特性の理解を促進し、研究成果の説得力を高める。
李研究室では、以下のような研究・分析活動においてGrapherを積極的に活用している。
▸換気実験やCFD解析の結果(風速、温度、CO₂濃度、粒子濃度等)の時系列・空間変化のグラフ化
▸実測データの統計処理および可視化(平均、標準偏差、分布、トレンド分析)
▸複数条件下の比較可視化(例:通風開口の違いによる室内環境の応答特性)
▸論文掲載用図表や学会発表資料における高品質図の作成
Website: https://www.goldensoftware.com
| TUS (Tokyo University of Science) SOFTWARES |
| 01 | Microsoft [Office, Windows, Azure Dev Tools for Teaching] |
| 02 | ESET Endpoint Security |
| 03 | Adove Creative Cloud |
| 04 | Zoom |
| 05 | SAS |
| 06 | MATLAB / Simulink |
| 07 | Wolfram (Mathematica) |
| 08 | Gaussian |
| 09 | Discovery Studio / Material Studio |
| 10 | TechSmith Camtasia |
| 11 | TechSmith SnagIt |
| SERVICE SYSTEMS |
| 01 | GPU搭載ワークステーション [X11DPH-TQ] |




GPU搭載ワークステーション(workstation)は、大規模な数値シミュレーション、並列計算、深層学習モデルの訓練・推論等において、圧倒的な計算性能を提供する高性能計算端末である。
李研究室では、主にCFD(数値流体力学)解析、放射熱伝達を含む複雑な熱流体現象の数値解析、AIモデルによる乱流構造予測、仮想空間内のリアルタイム可視化を目的として導入している。
▸ NVIDIA RTX A6000:10,752 CUDA cores, 336 Tensor cores, and 84 RT cores
▸ NVIDIA Quadro RTX 8000:4,608 CUDA cores, 576 Tensor cores, and 72 RT cores
Website: https://www.nvidia.com
| 02 | 数値計算用ワークステーション [Z440/Z640/Z840/Z8G4] |




数値計算用ワークステーションは、熱・流体数値解析、動的負荷計算、エネルギーシミュレーション・ネットワークシミュレーションなどを行うために導入した計算機である。李研究室では、Intel Xeon® CPUがデュアルに構成された高性能ワークステーション(Z440/Z640/Z840/Z8G4など)を数台導入しており、CPU、RAM、GPU、HDD、SSDなどをアップグレードしながら運用している。
Website: https://www.hp.com
| 03 | NAS [Synology DiskStation DS3617xs] |




DiskStation DS3617xs は、Synology 社が提供するエンタープライズクラスのネットワークアタッチトストレージ(NAS)システムであり、高度なデータ整合性と可用性を要求されるミッションクリティカルな運用環境に対応する高性能ストレージソリューションである。
李研究室では本NASユニットに対し、12 TBのSATA HDDを12台実装(RAID構成を適用)することで、最大144 TBの物理ストレージ容量を有する大容量データ蓄積基盤を構築している。これにより、以下のような高度な研究用途に対応している。
▸CFD、熱流体解析、環境シミュレーション等における大規模出力データの一括管理と長期保存
▸VR・可視化コンテンツの高解像度映像データの高速転送および配信環境の整備
▸研究室内ワークステーション、サーバー群間における高速バックアップ
▸ディスク障害発生時の迅速なリカバリ
Website: https://www.synology.com
| 04 | 携帯発電機 [YAMAHA EF6000TE] |




EF600TEは、コンパクトな開放型三相発電機である。定格出力は、三相200 V時に5.0 kVA [50 Hz]、6.0 kVA [60 Hz]、単相100 V時に1.5 kVA [50 Hz / 60 Hz]であり、様々な用途で活用している。
| 05 | ポータブル電源 [BLUETTI AC70] |




BLUETTI AC70 は、屋外・災害時・実験フィールドなど、商用電源の利用が制限される環境においても安定した電力供給を実現する可搬型リチウム電池内蔵電源ユニット(ポータブルパワーステーション)である。
李研究室では、屋外実験、環境センサー駆動、換気制御装置の外部電源供給などにおいて、モバイルかつ高出力な電力供給源として活用している。
▸ BLUETTI AC70(蓄電容量:768Wh、リン酸鉄リチウム(LiFePO₄))× 1台
Website: https://www.bluetti.jp
| 06 | プロジェクタ [EPSON EB-535W] |




EB-535Wは、通常のプロジェクターの約半分の距離で投写することが可能な「超短焦点レンズ」を採用した3,400 lmの明るさのプロジェクタである。研究室ゼミ、研究打ち合わせ、論文発表会、講演会などで良く使われている。
▸ EB-535W(本体)× 1台
└ ELPMB23(天吊り金具)× 1台
Website: https://www.epson.jp
| 07 | EFレンズ [CANON EF Lens] |




EF(Electro-Focus)レンズは、キヤノンが開発した電子制御式オートフォーカス(AF)機構を内蔵した交換式一眼レフカメラ対応レンズシステムであり、全レンズに電子接点を備えることで、レンズ内モーターによる高速・高精度AF駆動や絞り制御、Exif情報との連携などが可能である。
李研究室では、建築空間や環境実験の定量的記録、被験者実験の行動解析、イベント記録等において、極めて高い解像性能と描写力を有するEFシリーズのL(Luxury)レンズ群を活用している。
▸単焦点レンズ群(高解像・低歪み・高コントラストに優れる)
└ EF 24mm F1.4L II USM × 1台
└ EF 50mm F1.2L USM × 1台
└ EF 85mm F1.2L II USM × 1台
▸ズームレンズ群(空間全体の記録や変化観測に対応)
└ EF 8-15mm F4L × 1台
└ EF 16-35mm F2.8L II USM × 1台
└ EF 24-70mm F2.8L II USM × 1台
Website: https://canon.jp
| 08 | 360°カメラ [RICHO THETA SC2] |




李研究室では、360°の全天球静止画・動画撮影が可能な360°カメラ「RICHO THETA SC2」を導入している。本カメラは、約1400万画素に相当する360°の全天球静止画と、4K相当、30fps(フレーム/秒)の滑らかで臨場感あふれる360度の全天球動画撮影に対応しており、室内外空間のモデル化と共に、輝度、照度、グレアなどの評価にも活用している。
Website: https://www.ricoh.co.jp
| 09 | 複合機 [RICHO MP C5503] |




李研究室では、デジタルフルカラー複合機として「RICHO MP C5503」を導入している。本複合機は、ネットワーク対応型であり、コピー(ファーストコピータイム:モノクロ 3.1 秒、フルカラー4.5 秒(A4ヨコ))、プリンター(モノクロ・カラー同速:55枚/分(A4ヨコ)、30枚/分(A3タテ))、スキャナー(モノクロ・カラー同速:片面時 80枚/分、両面時 180枚/分(A4ヨコ、200/300 dpi))、ファクスなどの機能を備えており、資料の複写・印刷・電子化など、様々な業務に活用している。また、オプションとして「3000枚フィニッシャー SR3160」を装備し、大量印刷物のステープル留めやパンチ処理などにも対応している。
Website: https://www.ricoh.co.jp
| 10 | 3Dプリンター [Phrozen Sonic Mini 8K] |




Phrozen Sonic Mini 8K は、マスク型光造形法(MSLA: Masked Stereolithography Apparatus) を採用した高精度3Dプリンターであり、ビルドボリューム165×72×170 mm、XY平面解像度22 μm(11,520×5,120 px)、印刷速度80 mm/hの性能を持っている。微細構造の再現性と寸法精度が要求される工業設計、研究試作、建築模型製作、生体模倣形状などの分野で広く利用されている。
李研究室では、Phrozen Sonic Mini 8K を用い、数値解析モデルの検証のための風洞用建築模型や局所通風・照度条件を再現する部材スケール試験体などを作成している。また、空気流動、粒子拡散、放射環境の実験的検証に供する試験体や、多孔質形状、分岐構造などの複雑形状部材の出力にも活用しており、建築環境分野における実験的パラメータスタディを支える重要なデジタルファブリケーション装置の一つである。
Website: https://phrozen3d.com
| 11 | ケーブルIDプリンター [CANON MK2600] |




李研究室では、熱電対、電源ケーブル、通信線、センサ配線など、多様な計測・実験装置に接続される配線類の恒久的識別および系統管理を目的として、Canon製ケーブルIDプリンター MK2600 を導入している。本装置は、産業用設備の制御盤設計、LANネットワーク構築、計測用配線のラベリング作業に対応する高性能プリンティングツールであり、過酷な研究現場における安定した可視化と管理性の向上に寄与している。
Website: https://canon.jp
| 12 | DC POWER SUPPLY [SPS-W305] |




DC POWER SUPPLY(直流電源)とは、電流の流れが一定で変わらない電力を供給する装置である。乾電池やバッテリー、USB電源、太陽光発電システムなどがDC電源であり、李研究室では、各システムの制御のために活用している。
Website: https://www.amazon.co.jp
| 13 | TECHNOGYM [TECHNOGYM CYCLE] |




TECHNOGYM CYCLEとは、家庭用コンパクトフィットネスバイクである。最大抵抗 600 W (at 160 RPM)であり、タブレットのBluetooth®接続を有効にし、ディスプレイの上に置き、Technogym Live Appで起動される。アップルウォッチを着用すると、CPRシステム(Constant Pulse Rate)が心拍数をモニタリングし、速度と抵抗を自動的に調整して安全で効率的な運動ができる。李研究室では、温熱快適性に関わる研究で人体の代謝量を制御するために活用している。
Website: https://www.technogym.com
| PARTS & SUPPLIES |
| 01 | 突っ張り棒 [Umimile] |




突っ張り棒は、現場実験・実測など、様々な用途で活用するものである。李研究室では、接着面の摩擦力が強く、強い負荷にも耐えられるために、直径32 mm、耐重荷(最短使用時) 30 kgのものを保有(以下のリスト参照)している。
▸110-160 cm(本体パイプ)× 30本
└ 100 cm(延長パイプ)× 40本
└ 50 cm(延長パイプ)× 30本
Website: https://umimile.com
| 02 | モニターアーム [ERGOTRON] |




モニターアームは、ディスプレイを浮かせてデスクに固定するツールである。李研究室では、デスクスペースを有効に活用するために活用している。
▸LX デスクマウントアーム(45-295-026、長身ポール)× 8本
Website: https://www.ergotron.com
| 03 | 充電式インパクトドライバー [MAKITA TD002G] |




MAKITA TD002Gは、最大打撃数4,600 min-1、最大締付けトルク220 N・mの充電式インパクトドライバーである。金物ビスからコーススレッドまでパワフルに締付けできるもので、様々な用途で活用している。
▸TD002G(40 Vmax、220 N・m)× 1式
Website: https://www.makita.co.jp
| 04 | エアーコンプレサー [EARTH MAN ACP-13B] |




エアーコンプレッサーは、空気を圧縮して空気圧を利用するための装置である。吸い込み(Intake)→ 圧縮(Compress)→ 溜め込み(Store)→ 吐き出し(Release)のサイクルで「空気の力」を動力源として様々な計測機器へ活用する研究室の基盤的なユーティリティ設備である。
李研究室では、エアロゾル(トレーサー粒子)発生器の駆動用空気源を目的として、以下の機器を保有している。
▸EARTH MAN ACP-13B(0~0.7 MPa)× 1式
また、実験装置のメンテナンスや微差圧計の配管ポートのクリーニングなど、実験環境を維持するための動力源としても活用している。
Website: https://www.takagi-plc.co.jp
| EXPENDABLES |
| 01 | 熱電対 [THERMOCOUPLE] |




熱電対(thermocouple)とは、2種類の異なる金属線を接合して閉回路を作り、接点に温度差を与えると発生する熱起電力を利用して温度を測定する温度センサーである。李研究室では、室内外気温、表面温度、グローブ温度などの測定に活用している。
Website: https://www.amazon.co.jp
![]()