HVAC World Student Competition 2026

2026-07-06 オフ 投稿者: SHANY™
HAPPINESS ONLY REAL WHEN SHARED! (^^)

研究室の小林真奈さんが、アメリカ・オースティンで開催された「2026 ASHRAE Annual Conference」の「HVAC World Student Competition 2026」において、日本(空気調和・衛生工学会:SHASE)の推薦代表(日本1位)として出場し、オラール発表で見事に「世界3位」を受賞しました!さらに展示したポスターにおいても「BEST POSTER賞」を獲得し、ダブル受賞する快挙を成し遂げました!


※ HVAC World Student Competition:HVAC World Student Competitionは、各地域の代表(SHASE(日本)、CAHVAC(中国)、SAREK(韓国)、ASHRAE(米国)、REHVA(欧州))、ISHRAE(インド)、FAIAR(スペイン・ポルトガル)が集い、研究成果を競う最高峰の国際学生コンペティションである。


小林さんは12分間の英語でのプレゼンテーションと3-5分間の質疑応答(Q&A)、そしてポスターセッションにおいて非常に高い評価を受けました。大会の公式ニュースや最終結果については、以下のREHVAの公式記事もご参照ください。


【LINK】REHVA’s Diana Lemian Wins the HVAC World Student Competition 2026 in Austin


Comprehensive multi-objective optimization of flexible PV façades considering pedestrian wind

本研究は、脱炭素化が求められる都市部の高層オフィスビルを対象に、「フレキシブルPVルーバー」を用いたファサード設計の多目的最適化と、屋外の歩行者風環境評価を統合した革新的な枠組みを提案したものです。
1. 相反する性能(トレードオフ)の最適化
:太陽光発電量(EPV)の最大化と自然採光(cDA)の確保、そして窓面日射量(IWINDOW)の最小化という相反する3つの指標を遺伝的アルゴリズム(NSGA-II)を用いて多目的最適化しました。
2. アクティブな環境バッファーとしてのファサード設計
:CFD解析を活用し、ルーバーの開口率(幅や間隔)がビル風の主要因である壁面からの吹き下ろし気流(ダウンドラフト)を物理的に分散・減速させるメカニズムを検証しました。単なるエネルギー削減の枠組みを超え、建物の形状自体が歩行者の安全を守る「アクティブな環境バッファー(Active environmental buffers)」として機能することを実証しました。
3. 総合最適解の導出
:最終的なバランス解であるモデルでは、強風リスク(風速5 m/s以上の超過頻度)をわずか2.6%という安全なレベルに抑えつつ、EPV 122 MWh/y、cDA 50%という極めて実用的なエネルギー性能と採光のバランスを達成しました。


小林さんの研究は、建物内部のエネルギー性能と外部の歩行者環境への影響を統合的に評価した実践的な手法であり、審査員からその工学的な妥当性と実用性が高く評価されました。世界という大きな舞台で堂々とした発表を行い、最高の結果を残した小林さんに心からの拍手を送ります。本当におめでとうございます!



Written by Sihwan Lee
[Associate Professor, Tokyo University of Science]

12
0